電話は、ご存じのとおり、1876年にイギリスのアレクサンダー・グラハム・ベルによって発明されました(1861年にガルバーニ音楽を利用した電話機、「テレフォン」を製作したドイツのフィリップ・ライスを最初の発明者とする説もあるようです)。
このベルが発明した電話機は、発明の翌年1877(明治10)年に、はやくも日本に輸入されました。
その後、1885年逓信省の設立後、国産電話機の開発がすすめられ、1887(明治20)年に東京と熱海間での実験が成功し、ここに日本の国産電話機が完成しました。
そして、1890(明治23)年、東京、横浜で一般向けの電話サービスが開始され、徐々に普及していくことになります。
第二次世界大戦後の1952(昭和27)には、「全国あまねく電話サービスを提供すること」を目的とし、国営の「日本電信電話公社」が設立され、戦後の高度成長期にも重なり、固定電話の加入者数は増加していきます。
しかし、1997(平成9)年の6285万件(ISDNも含む)をピークに、固定電話の加入数も減少していき、2013(平成25)年末時点ではピーク時の約半数の3072万件となっています。
これは、1990年代後半より携帯電話の小型化に伴い、携帯電話が徐々に一般にも普及しはじめたことや、インターネットの普及でメールなどの通信手段が普及し始めた時期と符合します。
そして現在では、固定電話には加入しない世帯も増え、これからも減少傾向は続くのではないかと思います。
しかし、固定電話は、企業や商店、そして携帯世代ではない年代層などにおいて現在でも欠かせない通信手段であることは間違いないことでしょう。
このサイトは、このように現在では携帯電話にとって代われらたかのようにみえる固定電話に、あらためて焦点を当て、普段何気なく利用している電話や番号など、電話全般に関する、ちょっとした豆知識をまとめてみました。
電話番号はどのようにして決められているのか?、なんでどの番号も桁数が決まっているのだろうか?ダイヤル回線とかプッシュ回線とかよく耳にするけど、その違いは?等々、電話に関する素朴な疑問に私個人の勉強も兼ねわかりやすく説明しています。
その他、迷惑電話が多くて困っている・・・という場合に便利なNTTが提供している電話サービスについてもまとめてみました。
普段、同じような疑問をお持ちの方や、迷惑電話で困っているという方に、わずかながらでもお役にたてれば幸いです。
掲載内容は、いろいろな資料を参考に、できるだけ正確な内容を心がけて記載いたしましたが、専門家の方から見れば、用語の違いや若干違う部分もあるかと思います。
また、めまぐるしく変化する通信業界において、若干古い情報になってしまった箇所もあるかもしれませんが、何卒、ご容赦ください。